素晴らしきご縁~その1~

先日のシンガポール旅行中の素晴らしきご縁について書きたいと思います。

8/11に家族でMBS(マリーナベイサンズ)に泊まり、部屋もセミスイートにアップグレードしてもらいご機嫌でした。その日は部屋で飲むと決めた為、MBS内のショッピングモールのフードコートで簡単に食事をしました。4人掛けのテーブルを見つけ、嫁と子供に座ってもらい、飲茶を買って席に戻ると一人の華僑らしき男性が座っていました(正直なぜでそこに座ったと思いましたが笑)。飲茶を食べ始めると、いきなり日本語で「美味しいですか?」と尋ねられ、びっくりして自然と中国語で返しました。向こうも僕が中国語を話すので驚いていたのですが、そこから会話が盛り上がり、

 

彼:「日本では福岡県に1年間住んでいました」といきなり言うので、

僕:「福岡は僕の地元ですよ、福岡のどこですか?」と返すと、

彼:「久留米市付近の朝倉郡です。井上牧場(誰か知ってますか?)で研修受けてました」、、、、、、

僕:「えーーー、久留米が僕の地元です。これは縁ですね!!」

 

彼の名前は薛祥(Xue Xiang)さん、江蘇省出身でシンガポールに住んで10年目、僕と同じく娘さんがいて生まれたばかりで3か月。ちょうど娘さんへのプレゼントを買いに来た所で、ラーメンが食べたくなりフードコートに立ち寄ったとの事。そこから30分弱でしたが、嫁と娘はそっちのけで家族・仕事の話をし、8/16から中国出張である事を伝え、彼も8/16からちょうど江蘇省に帰省する予定があるとの話で時間があれば飲みましょうと約束をし、Wechat(中国版LINE)を交換してその日は別れました。

 

そして、wechatを通じて連絡を取り合い、薛さんが中国に着いた際は電話までくれました。そして、僕もちょうど江蘇省の市場巡回をしていたので連絡すると、これまた縁なのですが薛さんの地元である東台市の隣町にいました。薛さんは丁寧に家族と友達を紹介したいし、8/20に娘さんの生後100日のパーティーをするから参加して欲しいと何回も電話をくれました。運良く仕事も終わり、その夕刻は時間があったので、タクシーで駆けつけ、人生で初めての生後100日のパーティーに参加してきました。

 

いや、本当に中国に関する神様が見てくれていたのか、鳥肌レベルの縁でした。真面目に中華圏と向き合っていたからこその縁だと思っていますし、これまでもこれからも人間関係が一番重要であることは間違いなく、人を裏切るような真似は絶対出来ないと改めて感じました。

パーティーの様子等については次回詳しく綴ります!!  いやー、楽しかった~

華僑から見た語学の重要性

皆さま、ご無沙汰しています。家族旅行でシンガポール・マレーシアを日々移動していたのでBlog更新が遅くなりました。今回はそんな華僑中心の2か国訪問から感じた事を綴ります。

 

まず1つ目に感じたのが、当たり前かもしれませんが中国人観光客の多さです。シンガポールMBS Hotel(マリーナベイサンズ)に宿泊しましたが、3年前まで韓国人・日本人が多かったのに、今回はアジア系の7割位が中国人という感じでした。やはり旅行に対して、お金を費やせる程余裕が出てきた方々が旅行を楽しみ始めたという事で、日本だけではなくアジア主要国で見られる現象だと言えます。

 

もう1つ感じたのは、英語⇔北京語双方を話せる事の重要性です。多くの日本人が中国語を話す場合、日本語⇔中国語を頭で変換・考え話していると思いますが、華僑の場合は当たり前に英語⇔北京語を変換もしくはMixして話しています。よって、英語が母国語の人と北京語が母国語の人の間に立ち通訳する場合も何ら困りませんが、日本人の場合日本語が主体となってしまう為、訓練しない事には日本語を通さない英語⇔北京語をダイレクト変換出来ません。

 

私の場合は台湾で語学勉強する際、北京語を0ベースで学び始めた為、一般的なアジア人が入るクラスより下の欧米人向けクラスからスタートしました。よって、授業は英語ベースで北京語を学ぶという流れになり、結果的にその時点では英語⇔北京語のダイレクト変換が出来ていました。現在は、日本語ベースになってしまい、英語⇔北京語を考える機会が少ない為時間がかかってしまいます。その様な機会が増えれば自然と出来る様になると思いますが、英語も錆びついている為、相当な努力が必要だと思います。

 

現在のグローバルビジネスを考えると、英語を話すのは当たり前になりつつあり、例えばもう一か国語・中国語等を話せると仮定した場合、訓練次第で上記の様なダイレクト変換も可能になります。そうする事で、一気に仕事幅が広がるとも言えます。但し、語学はただのツールであり、それだけでビジネスが出来る訳ではありません。日本語が上手い人とビジネスで成功している人とが全く違うものであるというのと同じだと思います。

 

グローバルに活躍したければ、この様な華僑と仕事をする機会が多くあると思いますが、彼らは生まれながらに2か国語を話せるという事で分があります。この様な事も考えながら、我が家の8か月の娘と一緒に旅行をしていました。そろそろ言葉を覚える時期に入りますので、父親である私は中国語と下手な英語で子供に話しかけ、家庭での語学環境を作り提供して行きたいと考えています。子供に変化が出てきた際は、この場で綴って行きたいと思います。

中国という国を中国語の切り口から見てみる 〜その3〜

更新が遅くなりました。実は昨日夕刻8/6-8/13まで夏休みで、華僑が多く住むシンガポール・マレーシアに家族旅行に来ています。今回の旅を通じて感じた事等は、別途まとめたいと思いますので、こちらも楽しみに〜!!

 

さて、中国語は本当に奥が深いので、今回も中国語の切り口から見てみたいと思います。もう既に飽きたよという方、このBlogの内容は確実に中国系話のネタになりますので、引き続き御付き合い下さい笑

 

今日は、中国の標準である普通語(北京語)の地域差について説明したいと思います。まず、中国国内で考えた場合も東北・北京・華東(上海含む)・華南(広州含む)でイントネーションは全然違います。日本の26倍ある大国なのでしょうがないですよね笑 

 

例えばこの地域割りの中で、一番訛りの少ない普通語(北京語)を話すのは東北三省と呼ばれる黒龍江省吉林省遼寧省で、首都の北京ではありません。首都北京は「R」の音が強すぎて、聞き取るのが非常に難しいです。現在は違いますが、以前は中国国内で北京への憧れがあり、北京のRを強調する普通語(北京語)にも憧れがあったそうです。よって北京の方は北京以外で話す場合、特に意識してRを強調し、胸を張って話していた様です。個人的見解ですが、北京のRが強調される話し方は、関西弁を喋る方と同じで一生直りませんし、他地域で影響されるません。

他地域は、範囲が広すぎて一括りには出来ませんが、華東(上海含む)は訛りも少なく聞きやすいと思います。華南は比較的ゆっくり喋る方が多い印象ですが、先日ご紹介した通り広東語であったり、福建語もあり普通語(北京語)意外が複雑です。

 

では中国大陸と台湾を比べていきたいのですが、中国語が分からない人が会話を聞いたとしても、イントネーションや強弱の違いから中国大陸=ハード、台湾=ソフトな印象を受けるかと思います。これは歴史的背景から、中国南部(福建省広東省)の人々が台湾に移住した事が大きく関係しており、特に華南と言われる南部の地域の人々と同じく、話し方がゆっくりである事も関係しています。

 

台湾人の普通語(北京語)について、中々文章で表現出来なかったので、色々と調べていると上手くまとめてらっしゃる方がいたので、それをベースに自身の経験も混ぜて下記の様にまとめました。私は台湾で普通語(北京語)を勉強しましたので、下記はまとめながら本当にその通りだと思います。

 

【台湾人の普通語(北京語)特徴】

  • 巻き舌をほとんどしない (語句はR化しない)
  • 「R」音が「ZY」音になる (「日本:riben」をズーベンと発音)
  • 語尾を伸ばし、語尾に「啊(a),呢(ne),欸(ei),吼(ho)」を使う傾向がある
  • 文法的に「有(you)」を多用する

例えば、

  • 人在吗⇒有人在嗎? (誰かいますか?)
  • 你听到了吗?⇒你有聽到嗎? (もう聞いた?)
  • 我去过高雄。⇒我有去過高雄。(高雄に行ったことがあります)

この様に、同じ普通語(北京語)でも大きな違いがありますし、日本のカタカナ言葉と同じで日々新たな単語が生まれていますので、日々中国語に触れていくしかないと思います。

 

中国語は世界で一番話す人口が多い言葉であり、イントネーションや使う単語まで違う事なんて日常茶飯事です。よって、日本人が中国語を勉強する時にぶつかる壁である四声(発音)なんて正直気にする必要ないんと思いますし、私はもう四声なんて気にしていませんし、正直半分以上間違えると思います(笑)

ネィティブの様に話したいという人もいるかもしれませんし、どのネィティブが標準かという概念すら分からないのが中国語ですよ。そこを追い求めるより、まずは簡単な単語を組み合わせて話してみる、その姿勢が重要で相手は前後の文章から確実に推測出来ます。話しながらブラッシュアップして行く方が、上手くなる近道だと思っています。

 

ちょっと熱くなってしまいましたが、今日も最後まで読んで頂き感謝感謝です!! 次回は何ネタで書こうか少し考えてみます。中国語という切り口でまだまだ書けますが、細かくなりすぎますし、少し悩んでいます。 ではでは、Have a nice day!!

 

中国という国を中国語の切り口から見てみる 〜その2〜

今日は再度中国語という切り口から、中国を見てみたいと思います。

 

先日、「普通語(北京語)は中国の標準語」と表現しましたが、「世界で話されている中国語の標準」とも言えます。但し、国・地域によってイントネーションや漢字表記、更に入力方法も異なります。

 

まず、漢字表記については、「簡体字」と「繁体字」の2つに分けられます。「簡体字」は主に中国大陸で使われている省略字であり、下記表の真ん中にあたります。歴史的には、以前中国も「繁体字」を利用していたとの事ですが、いつ頃から「簡体字」になったか分かりません。

 

一方、「繁体字」は主に台湾・香港・マカオで使われ、日本人が日々利用する漢字とほとんど変わりませんが、下記表の右行の様に、日本語よりも複雑な書き方をする漢字もあります。

 

因みに、中国大陸の方は繁体字は基本的に書けませんし、逆に台湾の方は簡体字は書けません。見た場合、漢字によっては予測出来るレベルです。私の場合は、台湾の「繁体字」で普通語(北京語)を勉強しましたので、2010年以降仕事で中国大陸へ入る様になり最初1年位は苦労しました。今は慣れましたので、どちらも問題なく見ても理解出来ますが、書く機会が少ないので忘れがちです。

 

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 さて、中国語を勉強した事がない方に説明するのが難しいのですが、普通語(北京語)をパソコン入力(勉強)する場合、中国大陸と台湾では全く違う方法で入力します。

 

一般的な入力(勉強)方法としては、中国大陸の「拼音(ピンイン)」であり、「音素文字に分け、ラテン文字化(アルファベット化)して表記する発音表記体系を指す」という説明がwikipedia上でされています。が、分かりにくいので、下記を見て見ましょう。

 

先日ご紹介した「謝謝」をピンインで表すと「xiexie」となり、パソコン入力する際もこのアルファベットを入力すれば変換できます。美味しいを意味する「好吃」は「Hao chi」と表記します。日本人の悪い癖として、外国語学習時に何でもカタカタで学ぼうとする方を見かけますが、中国語の場合なこのピンインのアルファベットベース学ぶ事をお勧めします。

 

一方、台湾では「注音符号(ちゅういんふごう、ちゅうおんふごう)」という入力(勉強)方法であり、これは中国語発音記号を組み合わせて漢字を入力する方法です。例えば「ㄅㄆㄇㄈ」という記号があいうえおの様に声母(音節頭子音)21字と韻16字の37文字から成り立っており、ボポモフォ (bopomofo) とも呼ばれます。言葉で説明するより、ネット上で拾った画像で恐縮ですが、下記を見て頂ければ一目瞭然で、上段が中国大陸の「簡体字」と「拼音(ピンイン)」表記で、下記が台湾の「繁体字」と「注音符号(ちゅういんふごう、ちゅうおんふごう)」です。

 

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因みに、台湾で中国語を勉強した私の場合、確かに初歩的な「注音符号」は学びましたが、より一般的な「拼音(ピンイン)」ベースで勉強したため、この点においては中国大陸で仕事をする上で苦労する事はありませんでした。「注音符号」での入力は出来ません。

 

簡体字」と「繁体字」どちらも「拼音(ピンイン)」で入力出来ますので、普通語(北京語)を勉強する際は必ずこの「拼音(ピンイン)」で勉強しましょう。

 

この 中国大陸における「拼音」と、台湾における「注音符号」間には、入力方法の違い以外に、意外とビジネスにも関係してくる名前のアルファベット表記等にも大きく関係しています。例えば、「張」や「羅」の様な一般的な苗字の方をアルファベット表記する場合、中国では「張(Zhang)」や「羅(Luo)」と表記しますが、台湾の場合「張(Chang)」や「羅(Lu/Lo)」と表記します。これを更にカタカタに直すとややこしくなりますが、「張(Zhang)」は「ジャン」、「張(Chang)」は「チャン」となり同じ人でも違う方の様になってしまいます。

 

この様な理由から、「簡体字」と「繁体字」どちらも「拼音(ピンイン)」で学び、絶対カタカナベースで学ばない方が良いとのアドバイスに繋がります。

 

さて、本日は少し複雑な内容でしたが、要は中国語といっても「簡体字」と「繁体字」があり入力(勉強)方法も違うという事を分かって頂き、勉強する際は「拼音(ピンイン)」ベースで勉強しましょうという事です。

中国語は複雑ですので、次回も中国語という切り口から中華圏を見たいと思います。本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!! 

中国という国を中国語の切り口から見てみる 〜その1〜

さて、今回は中国語という切り口から中国を見てみたいと思います!!

 

まず叫びたいのが、皆さん一番簡単な単語でさえ間違っていますよーという事です。それは「ありがとう」を意味する「謝謝」という単語で、「シェイシェイ」と間違って覚えている日本人多過ぎです….. あ、私もだと思った方々、心配しないでください。日本人のほとんどが同じですので(笑)

 

正確には、アルファベットで見れば分かるのですが、「XieXie」なので「シィエシィエ」です!! 日本人は「ィ」と「ェ」を逆に覚えているので、今後はあいうえお順に「ィ」が先だと覚えましょう(笑) これでウォームアップは終わりで、本題に入ります。

 

日本より26倍も広い中国なので、方言まで考えると超複雑で正直私も一部しか分かりません。よって、一般的に言われる中国語の6分類について、普通語(北京語)・広東語・上海語台湾語・福建語・客家語に分けまとめてみました。

 

因みに、それぞれの言葉は書く字が同じでも発音が違いますので、普通語(北京語)を話す私の場合、香港で書いてある事は見て理解できますが、普通語(北京語)でしか発音できない為、広東語を話す人たちとは会話になりません(笑) 但し、普通語(北京語)が世界で使われている中国語の標準であり、普通語(北京語)以外しか話さない方も現在は多くの方が普通語(北京語)を話せます。イメージとしては8割以上が普通語(北京語)なので、中国語を勉強する際は普通語(北京語)をピンイン(アルファベット)で学ぶ事をお勧めします。

 

【普通語(北京語)】 母語人口:推定約9億人

英語表記はMandarinで、中国の標準語と言えます。中国大陸では、「普通話(Putong Hua)」・「北京語(Beijing Hua)」とも言われますが、台湾では「国語(Guoyu)」と言われます。「こんにちは」は、皆さんご存知の「你好(NiHao:ニーハオ)」です。

 

【広東語】 母語人口:推定約8,000万人

主に香港・広東省で話され、英語表記はCantoneseと呼ばれ、中国では地域によって白話(Bai Hua)と呼ばれます。因みに、普通語(北京語)とは全く違うので、私は全く分かりません。香港・広東省で仕事をされたい方で、普通語(北京語)を習得済で、更に勉強したい場合はお勧めします。個人的には、音が東南アジアのタイ語ベトナム語に似ている部分があると思います。「こんにちは」は、「你好(NeiHou:ネイホウ)」というように発音します。

 

上海語】 母語人口:不明

上海の方言ですが、江蘇省一部地域の方言と似ており理解できる方がいる様です。上海のローカルレストラン等に行くと上海語で話しかけられる事がありますが、普通語(北京語)で返せば通じますので、個人的には覚える必要はないと思います。「こんにちは」は、「儂好(Non Ho:ノンホウ」)と発音します。

 

台湾語】 母語人口:推定約7,000万人(福建語含む)

その名の通り、台湾で話される言葉で、台語(Tai Yu:タイユー)と呼ばれます。福建語(閩南語)と非常に似通っているとの事で、例えるならスペイン語ポルトガル語の関係でしょうか。台湾では、年々若い人で話せない方も多くなっていますが、台北以外の地方都市・田舎では当たり前の様に若い子達も喋っています。「こんにちは」は、「你好(Li Ho: リーホー)」と発音します。

歴史的背景で、1895‐1945年までの50年間は日本統治下であった為、多くの言葉が日本語と同じ意味で使われます。カバン・カンバン・ライタ・ウンチャン・サシミ・オジサン・オバサン等ですので、知り合いに台湾人がいるのであれば是非試してみて下さい。

 

【福建語】母語人口:推定約7,000万人(台湾語含む)

閩南語(Minnan Hua:ビンナンゴ/ミンナン語)とも言われ、広東省東部・福建省・台湾(台湾語)、またこの福建省出身が多いシンガポール・マレーシア等の華僑が話します。「こんにちは」は、台湾語と同じく「你好(Li Ho: リーホー)」と発音します。

 

客家語母語人口:推定約5,000万人

客家(KeJia Hua:カージャー/ハッカ)と呼ばれます。華僑、台湾、広東省東部・福建省四川省等の一部で話される言葉です。「汝好(Ngi2 hau3:ニーハォ)」と発音します。

 

この様に、中国語の6分類だけで長文になってしまいましたので、次回も中国語という切り口で、漢字とピンイン等から見てみたいと思います。

中国という国を人口から見てみる 〜その2〜

さて今日は各統計データを基に、人口という切り口から中国を見てみましょう〜。データも入れてるんで、少し長くなってますが、お付き合い下さい‼︎


中華人民共和国

面積:9,600千平方キロメートル(日本の約26倍)

人口:14億158万人(日本が人口減少し、中国が増加した為約11倍に拡大、2014年末時点)

首都:北京市(人口2,114万人、東京の約1.6倍、2013年末時点)

言語:中国語(北京語Mandarinが公用語

宗教:仏教、イスラム教キリスト教

宗教人口を見ると、信仰宗教を持っている人の割合は人口の約30%(推計4億人強・16歳以上)。宗教別にみると、仏教 50%、プロテスタント20%、イスラム教 15%、道教 10%、カトリック 10%。

民族:政府認定は56民族(漢民族が約90%、その他割合が多い順にチワン族満州族回族・ミャオ族・ウイグル族etc)

 

上記、約14億人という数字について、国家統計局は戸籍ベースで管理しており、田舎に多い一人っ子政策を無視した戸籍のない子供達、通称「黑孩子・ヘイハイズ」等は含まれていません。よって、「黑孩子」の人口によって14億人から大きく変わります。

少し古いですが2011年中国国務院の発表によると無戸籍人口は約1,370万人であり、「国民100人に1人」程度であると発表。

ん~、流石に少なすぎるでしょう….感覚的にその2-3倍の3,000万人以上はいると思います。よって、中国の人口は最低約14億人強位のイメージで問題ありません。中国における戸籍は複雑なので、別途まとめて綴ります!!

 

更に、世界に散らばっている華僑も無視できません。世界の華僑人口は、約5,000万人と言われていますが、正確な統計数字Factは見つけ出せませんでした。ここまで含めると14.8億人と15億近くとなり、凄すぎですね。

 

華僑の多くは、中国南部の広東省福建省出身が多く、言葉も中国語(北京語)の他に方言(福建・客家・広東・潮州・海南)を話します。以前SGのホーカーで、僕の武器である北京語で「冷たい・ブラックコーヒー」を華僑のおばあちゃんにオーダーし、OKと言われ出てきたのが「熱い・3 in 1(ミルク・砂糖入り)コーヒー」でした……華僑でも特に年配の方は北京語が分からない人も多いようです… 中国語も複雑なので、別途まとめて綴りましょう!!

 

レコードチャイナの2011年末時点の世界華僑人口Top15か国の発表を見ると、インドネシア・タイ・マレーシアが圧倒的に多く、国民生活・政治等にも大きく影響を及ぼしていると予測されます。日本は14位・52万人と人口に占める割合は約0.4 %と非常に小さいですが、隣国であり永住権取得者が増加傾向にあり、2014年発表によると73万人(日本居住の中国人+華僑)と52万人から増加傾向にあります。

 

1位・インドネシア―767万人 (約2.5億人中の約3%)

2位・タイ―706万人  (約6,700万人中の約11%)

3位・マレーシア―639万人 (約3,000万人中の約24%)

4位・米国―346万人 (約3.2億人中の約1%)

5位・シンガポール―279万人 (約561万人中の約50%)

6位・カナダ―136.4万人 (約3,587万人中の約4%)

7位・ペルー―130万人 (約3,116万人中の約4%)

8位・ベトナム―126万人 (約9,338万人中の約1.3%)

9位・フィリピン―115万人 (約1億人中の約1.2%)

10位・ミャンマー―110万人 (約5,416万人中の約2%)

11位・ロシア―100万人 (約1.4億人中の約0.7%)

12位・韓国―70万人 (約4,975万人中の約1.4%)

13位・豪州―69万人 (約2,392万人中の約2.9%)

14位・日本―52万人 (約1.26億人中の約0.4%)

15位・カンボジア―34万人 (約1,567万人中の約2.2%)


 この様に、世界中で影響力が増している中国人。今後の日本経済でも無視は出来ませんし、中国語を喋れるだけで、世界の15億人と友達になれます。よって、早めに北京語を勉強しましょう(笑)  


次回は中国語と言う切り口で、中華圏を見て行きたいと思います!! 今日も長い文章にお付き合い頂き、感謝感謝です!!

中国という国を人口から見てみる 〜その1〜

中国について、どの様な印象をお持ちでしょうか?人が多い、広いと言った印象から、礼儀作法がなってない、声が大きい等のマイナス印象もあるかもしれません。この様な感情は人それぞれ違うのが当たり前で、正解不正解はないと思います。

 

中国ってどうなの?と聞かれますので、僕は人口と言う切り口から次の様に答えています。

 

「良くも悪くも人口が日本の10倍という事で、優秀な人も10倍、礼儀が悪い人も10倍、高齢者も10倍いる様な感覚。2010年以降は個人旅行が流行り、バブル期でもある為買い物の仕方や旅行中の礼儀作法等は問題があるが、日本のバブル期約30年前と同じだと考えて大目に見ても良いのでは。」

 

また爆買についても、この人口という切り口からある程度説明がつきます。

 

「例えば、目薬や化粧品を1箱買う様な買い方をしている方々を見かけますが、基本的には友人へのお土産を多く含んでいます。日本人が5人の友人へお土産を買うと仮定した場合、同じ感覚で中国人は単純に人口比率で考え50人に買う事になります。これは少しオーバーかもしれませんが、代理店等を日本旅行に招待すると、頼まれ物リストを作成、余ったものはネット販売等も考えていて驚かされます。また、知人の中国人富裕層を見ると、買い物の仕方は全く違い、本当に価値があるものだけを購入されるイメージです。よって、爆買している人全員が金持ちではなく、中の上位も多く含んでいると予測されます」

 

実際はこれ以外に、日本政府発給のビザ緩和、及び一過的であるものの円⇔中国元間の為替変動も影響しています。この点は別途まとめたいと思います

 

中国は世界70億人の内、約20%を占めており、世界一人口が多い国です。他国が経験したことのないレベルの人口を抱えており、これに起因される問題は星の数ほどあると思います。私は、この人口という切り口から見る方が、中国という国を理解しやすいと考えています。

 

よって、次回も再度人口と言う切り口で、データを基に中華圏を見て行きたいと思います!!

(2015.8.4 タイトル及び内容を一部修正済)