中国という国を中国語の切り口から見てみる 〜その1〜

さて、今回は中国語という切り口から中国を見てみたいと思います!!

 

まず叫びたいのが、皆さん一番簡単な単語でさえ間違っていますよーという事です。それは「ありがとう」を意味する「謝謝」という単語で、「シェイシェイ」と間違って覚えている日本人多過ぎです….. あ、私もだと思った方々、心配しないでください。日本人のほとんどが同じですので(笑)

 

正確には、アルファベットで見れば分かるのですが、「XieXie」なので「シィエシィエ」です!! 日本人は「ィ」と「ェ」を逆に覚えているので、今後はあいうえお順に「ィ」が先だと覚えましょう(笑) これでウォームアップは終わりで、本題に入ります。

 

日本より26倍も広い中国なので、方言まで考えると超複雑で正直私も一部しか分かりません。よって、一般的に言われる中国語の6分類について、普通語(北京語)・広東語・上海語台湾語・福建語・客家語に分けまとめてみました。

 

因みに、それぞれの言葉は書く字が同じでも発音が違いますので、普通語(北京語)を話す私の場合、香港で書いてある事は見て理解できますが、普通語(北京語)でしか発音できない為、広東語を話す人たちとは会話になりません(笑) 但し、普通語(北京語)が世界で使われている中国語の標準であり、普通語(北京語)以外しか話さない方も現在は多くの方が普通語(北京語)を話せます。イメージとしては8割以上が普通語(北京語)なので、中国語を勉強する際は普通語(北京語)をピンイン(アルファベット)で学ぶ事をお勧めします。

 

【普通語(北京語)】 母語人口:推定約9億人

英語表記はMandarinで、中国の標準語と言えます。中国大陸では、「普通話(Putong Hua)」・「北京語(Beijing Hua)」とも言われますが、台湾では「国語(Guoyu)」と言われます。「こんにちは」は、皆さんご存知の「你好(NiHao:ニーハオ)」です。

 

【広東語】 母語人口:推定約8,000万人

主に香港・広東省で話され、英語表記はCantoneseと呼ばれ、中国では地域によって白話(Bai Hua)と呼ばれます。因みに、普通語(北京語)とは全く違うので、私は全く分かりません。香港・広東省で仕事をされたい方で、普通語(北京語)を習得済で、更に勉強したい場合はお勧めします。個人的には、音が東南アジアのタイ語ベトナム語に似ている部分があると思います。「こんにちは」は、「你好(NeiHou:ネイホウ)」というように発音します。

 

上海語】 母語人口:不明

上海の方言ですが、江蘇省一部地域の方言と似ており理解できる方がいる様です。上海のローカルレストラン等に行くと上海語で話しかけられる事がありますが、普通語(北京語)で返せば通じますので、個人的には覚える必要はないと思います。「こんにちは」は、「儂好(Non Ho:ノンホウ」)と発音します。

 

台湾語】 母語人口:推定約7,000万人(福建語含む)

その名の通り、台湾で話される言葉で、台語(Tai Yu:タイユー)と呼ばれます。福建語(閩南語)と非常に似通っているとの事で、例えるならスペイン語ポルトガル語の関係でしょうか。台湾では、年々若い人で話せない方も多くなっていますが、台北以外の地方都市・田舎では当たり前の様に若い子達も喋っています。「こんにちは」は、「你好(Li Ho: リーホー)」と発音します。

歴史的背景で、1895‐1945年までの50年間は日本統治下であった為、多くの言葉が日本語と同じ意味で使われます。カバン・カンバン・ライタ・ウンチャン・サシミ・オジサン・オバサン等ですので、知り合いに台湾人がいるのであれば是非試してみて下さい。

 

【福建語】母語人口:推定約7,000万人(台湾語含む)

閩南語(Minnan Hua:ビンナンゴ/ミンナン語)とも言われ、広東省東部・福建省・台湾(台湾語)、またこの福建省出身が多いシンガポール・マレーシア等の華僑が話します。「こんにちは」は、台湾語と同じく「你好(Li Ho: リーホー)」と発音します。

 

客家語母語人口:推定約5,000万人

客家(KeJia Hua:カージャー/ハッカ)と呼ばれます。華僑、台湾、広東省東部・福建省四川省等の一部で話される言葉です。「汝好(Ngi2 hau3:ニーハォ)」と発音します。

 

この様に、中国語の6分類だけで長文になってしまいましたので、次回も中国語という切り口で、漢字とピンイン等から見てみたいと思います。