中国という国を中国語の切り口から見てみる 〜その3〜

更新が遅くなりました。実は昨日夕刻8/6-8/13まで夏休みで、華僑が多く住むシンガポール・マレーシアに家族旅行に来ています。今回の旅を通じて感じた事等は、別途まとめたいと思いますので、こちらも楽しみに〜!!

 

さて、中国語は本当に奥が深いので、今回も中国語の切り口から見てみたいと思います。もう既に飽きたよという方、このBlogの内容は確実に中国系話のネタになりますので、引き続き御付き合い下さい笑

 

今日は、中国の標準である普通語(北京語)の地域差について説明したいと思います。まず、中国国内で考えた場合も東北・北京・華東(上海含む)・華南(広州含む)でイントネーションは全然違います。日本の26倍ある大国なのでしょうがないですよね笑 

 

例えばこの地域割りの中で、一番訛りの少ない普通語(北京語)を話すのは東北三省と呼ばれる黒龍江省吉林省遼寧省で、首都の北京ではありません。首都北京は「R」の音が強すぎて、聞き取るのが非常に難しいです。現在は違いますが、以前は中国国内で北京への憧れがあり、北京のRを強調する普通語(北京語)にも憧れがあったそうです。よって北京の方は北京以外で話す場合、特に意識してRを強調し、胸を張って話していた様です。個人的見解ですが、北京のRが強調される話し方は、関西弁を喋る方と同じで一生直りませんし、他地域で影響されるません。

他地域は、範囲が広すぎて一括りには出来ませんが、華東(上海含む)は訛りも少なく聞きやすいと思います。華南は比較的ゆっくり喋る方が多い印象ですが、先日ご紹介した通り広東語であったり、福建語もあり普通語(北京語)意外が複雑です。

 

では中国大陸と台湾を比べていきたいのですが、中国語が分からない人が会話を聞いたとしても、イントネーションや強弱の違いから中国大陸=ハード、台湾=ソフトな印象を受けるかと思います。これは歴史的背景から、中国南部(福建省広東省)の人々が台湾に移住した事が大きく関係しており、特に華南と言われる南部の地域の人々と同じく、話し方がゆっくりである事も関係しています。

 

台湾人の普通語(北京語)について、中々文章で表現出来なかったので、色々と調べていると上手くまとめてらっしゃる方がいたので、それをベースに自身の経験も混ぜて下記の様にまとめました。私は台湾で普通語(北京語)を勉強しましたので、下記はまとめながら本当にその通りだと思います。

 

【台湾人の普通語(北京語)特徴】

  • 巻き舌をほとんどしない (語句はR化しない)
  • 「R」音が「ZY」音になる (「日本:riben」をズーベンと発音)
  • 語尾を伸ばし、語尾に「啊(a),呢(ne),欸(ei),吼(ho)」を使う傾向がある
  • 文法的に「有(you)」を多用する

例えば、

  • 人在吗⇒有人在嗎? (誰かいますか?)
  • 你听到了吗?⇒你有聽到嗎? (もう聞いた?)
  • 我去过高雄。⇒我有去過高雄。(高雄に行ったことがあります)

この様に、同じ普通語(北京語)でも大きな違いがありますし、日本のカタカナ言葉と同じで日々新たな単語が生まれていますので、日々中国語に触れていくしかないと思います。

 

中国語は世界で一番話す人口が多い言葉であり、イントネーションや使う単語まで違う事なんて日常茶飯事です。よって、日本人が中国語を勉強する時にぶつかる壁である四声(発音)なんて正直気にする必要ないんと思いますし、私はもう四声なんて気にしていませんし、正直半分以上間違えると思います(笑)

ネィティブの様に話したいという人もいるかもしれませんし、どのネィティブが標準かという概念すら分からないのが中国語ですよ。そこを追い求めるより、まずは簡単な単語を組み合わせて話してみる、その姿勢が重要で相手は前後の文章から確実に推測出来ます。話しながらブラッシュアップして行く方が、上手くなる近道だと思っています。

 

ちょっと熱くなってしまいましたが、今日も最後まで読んで頂き感謝感謝です!! 次回は何ネタで書こうか少し考えてみます。中国語という切り口でまだまだ書けますが、細かくなりすぎますし、少し悩んでいます。 ではでは、Have a nice day!!