中国でのお酒の飲み方(マナー) 〜その1〜

昨年10月に更新して以降、約3か月の間が空いてしまいましたが、2016年も中華圏についてまとめていきますのでお付き合いください!! 

 
さて、月曜朝一に更新する内容ではないかもしれませんが、中国ビジネスに欠かせない宴会でのお酒の飲み方(マナー)について紹介したいと思います。もちろん、業界・年齢・地域によって違うのですが、特に飲みが厳しい農業業界にいますので非常に過酷な飲み会で生き抜いてきたと自負しています(笑) 
 
飲むお酒ですが、白酒(Bai Jiu「バイジョウ」)・ビール・ワイン・紹興酒・その他が好まれますが、皆さまご存じの通り白酒(Bai Jiu「バイジョウ」)が一番厄介なので紹介もしておきたいと思います。 
 
名前:白酒(Bai Jiu「バイジョウ」) 
度数:標準が53度(38-70度まで幅があるが、大体38-53度前後) 
見た目:透明色 
地域性:ほぼ中国全土(それぞれの土地で、ローカル白酒ブランド有) 
有名ブランド:茅台酒(Mao Tai「マオタイ」貴州省)、五粮液(Wu Liang Ye「ウーリャンイェ」四川省宜賓市) 
製法:ブランドや地域によって異なる。一般的には、高粱・玉米(トウモロコシ)・米(粳米)・糯米・小麦を原料とし、小麦を麹にして発酵と蒸留を何回も数回繰り返して出来た蒸留酒。 
飲み方:ストレート 
グラス:一口用(10-15ml程度)のShotグラス(ミニチュア版のワイングラス)とデキャンタ(100ml程度)がセット。地域によっては、白ワイングラスに並々注いで飲むことも多い、要は雰囲気とノリ次第(笑) 
 
さて肝心なお酒の飲み方(マナー)ですが、「日本で飲むように、自分の好きなタイミング且つ一人でちびちび飲まず、飲みたいときは必ず誰かと豪快に乾杯をする」という点が一番重要です。飲めない方は、宴会の最初に酒が飲めない宣言をし、その後盛り上がって誘われても飲まない姿勢を貫く事です。一番いけないのが、じゃあビールだけといって1本飲み終わった後は、結局白酒を強要されますので、飲むか飲まないかをはっきりさせましょう。また、中国人は基本的に度数が高い酒を最初に飲み、最後にビール等の度数が低い酒を飲みますのでこれも覚えておいた方が良いです。 
 
 基本ルールとしては、次の3つを覚えておきましょう!! 
①目上の方から順に皆さんと1杯ずつ乾杯しましょう。 
②目上の方と乾杯する場合、自分のグラスは相手の杯よりも低い位置で合わせます。また、盛り上がって来たら、自分から席を立ち、目上の方の横に行って乾杯すると好印象。 
③乾杯(Ganbei「ガンベイ」)、随意(Sui yi「スイイー」、ご自由に・好きなだけという意味)を覚え、無理をしないようにしましょう。 
 
 中国の方は、基本的に乾杯する飲み方が定着していますが、何せ53度のお酒をストレートで飲みますので、日本人は慣れていません。特に、一口程度のShotグラスの場合はまだ良いですが、デキャンタ(100ml)や白ワイングラスに並々注いで飲み始める場合は注意が必要です。その様な場合は、指を横にして1本分や1/4や半分、最終的にはそのグラスで一気飲みする事もあるので、随意(Sui yi「スイイー」、ご自由に・好きなだけという意味)という言葉を覚えておきましょう。無理は禁物です。 
 
 これはお酒のルールであり、お茶等は自分のタイミングで飲んでも問題ありません。中国では嫌でも宴会と酒からな逃れられませんので、上手く付き合って行く方法を模索しましょう。
 
今回は基本的なお酒の飲み方(マナー)を紹介しましたが、次回は自身の宴会失敗談から少しでも長く生き残る方法を伝授したいと思います。本日もお付き合い頂きありがとうございます!!